日本の漆文化を支える浄法寺漆。この浄法寺漆を未来につないでいくため、民間の企業や団体、一般の方など、たくさんの方々に応援をいただき取組みを進めています。
二戸市では、民間の企業や団体の皆様から支援をいただき、将来に向けて漆林を創生する「漆の林づくりサポート事業」を実施しています。
この事業では、漆産業の振興に賛同いただく民間の企業や団体と「漆の林づくりパートナー協定」を締結し、連携して漆林づくりなどを行います。
パートナー企業による最新の取組みをご紹介します。
2018.11.28
2018.11.28
2018.11.17
2018.11.16
11月10日(土)、浄法寺町明神沢地内の漆振興エリアにおいて、株式会社事務機商事によるウルシ苗木の植栽が行われました。
今回の植栽は、二戸市と株式会社事務機商事の間で締結されたパートナー協定に係る「漆の林づくりサポート事業」の活動として行われたもので、今年4月に続き2回目のウルシ苗木植栽活動となります。
当日は、4月に植栽したウルシ苗木の生長を確認しながら、同社社員や家族の方々12名により、100本のウルシ苗木が植栽されました。
今年、株式会社事務機商事により植栽された200本は、今後同社と二戸市で協力しながら保育・管理を行い、浄法寺漆の安定供給に向け取り組んでいきます。
<植栽の様子>
(大人と子ども、みんなで協力して植えました)
皆様からうるし振興のためにご寄附いただいたふるさと納税は、人材育成やウルシ資源の確保、啓発のための情報発信などの事業に活かされています。
年度 | 件数 | 寄附額 |
平成28年度 | 367件 | 7,985,000円 |
平成29年度 | 836件 | 19,609,000円 |
平成30年度 | 475件 | 13,287,000円 |
令和元年度 | 676件 | 20,863,000件 |
・漆掻き職人や塗師、木地師の育成
・大学生対象の漆体験交流プログラムの実施
・ウルシ原木管理システムの運用
・漆林整備事業の実施
・「うるしまつり」の開催
・浄法寺漆パンフレットの作成
・漆器利用の促進に係る取組みの実施
二戸市と盛岡ターミナルビル株式会社は、平成30年4月26日に地方創生の連携に関する協定を締結しました。企業版ふるさと納税の制度を活用し「日本の歴史遺産を支える『うるしの郷再生』プロジェクト」に取り組んでいます。
・漆掻き職人や塗師、木地師の育成
・ウルシ原木管理システムの運用
・漆林整備事業の実施
・イベント出展による浄法寺漆のPR
・漆器利用の促進に係る取組みの実施
二戸市と(公社)ゴルフ緑化促進会は、令和元年10月3日に「漆うるわしの森づくりに関する協定」に調印しました。同会はゴルフを通じて緑化活動に取り組んでいる団体です。この協定により、二戸市が浄法寺町内に整備を進める「漆うるわしの森」の整備・保育管理について、同会と協力しながら取り組んでいきます。
「うるしの日」にあたる令和元年11月13日に、「漆うるわしの森」への大規模な植樹祭を開催しました。地元の小中学生も参加し、地域の宝である「浄法寺漆」の発展を願い、1本1本手作業による植栽が行われました。