皆さまからお寄せいただいたふるさと納税は、漆の産地である二戸市浄法寺の漆を、静かに、しかし確かに支えています。
一滴の漆が生まれるまでには、木を育てる長い年月と、技を磨き続ける人の手があります。
その積み重ねが、国宝・重要文化財の修理をはじめ、日本の伝統文化を今日まで支えてきました。
ここでは、その歩みの中で生まれている変化と、未来へ続く取組をご紹介します。
| 年度 | 件数 | 寄附額 |
| 平成28年度 | 367件 | 7,985,000円 |
| 平成29年度 | 836件 | 19,609,000円 |
| 平成30年度 | 475件 | 13,287,000円 |
| 令和元年度 | 676件 | 20,863,000円 |
| 令和2年度 | 590件 | 21,230,000円 |
| 令和3年度 | 572件 | 19,062,000円 |
| 令和4年度 | 636件 | 22,526,000円 |
| 令和5年度 | 850件 | 18,769,000円 |
| 令和6年度 | 1,316件 | 32,222,000円 |
●人を育てる
漆掻き職人や塗師、将来の担い手となる若者たちが、現場での実地研修を通じて、一つ一つの工程を学びながら技の継承に取り組んでいます。
●木を育てる
ウルシの苗木が植えられ、下草刈りなどの手入れを受けながら、将来の漆を生み出す森へと育っています。
●文化を守り、伝える
品質を確かめ合う共進会や認証制度、情報発信の取組を通じて、浄法寺漆の信頼と誇りが全国へと届けられています。
これら一つ一つの積み重ねが、浄法寺漆を未来へと導いています。
浄法寺漆の現場では、漆掻き職人や塗師を目指す若者たちが、先人の背中を追いながら技を学んでいます。
地域おこし協力隊制度を活用した、長期の実地研修を通じて、全国から集った人材が森に入り、道具を手にし、漆と向き合う日々を重ねています。
生産者が力を合わせて品質を守る岩手県浄法寺漆生産組合の取組や、日本うるし搔き技術保存会による後継者育成も、こうした流れを支える大切な土台となっています。
学生が現場で漆産業を体験するインターンシップも、将来の担い手が生まれるきっかけとなります。
地域おこし協力隊(漆掻き)活動の様子
地域おこし協力隊(塗師)活動の様子
インターンシップの様子
市内の漆林では、計画的な植栽が進められています。
これまでに支援によって植えられた約4万5千本、45ヘクタールに及ぶウルシの苗木は、手入れを受けながら少しずつ根を張り、未来の漆を生み出す森へと育っていきます。
長年手入れが行き届かなかった漆林の整備も進み、再び漆を採ることができる環境が整えられてきました。
「漆うるわしの森」では、市民や企業とともに植栽と育成が続けられ、将来の漆掻きを見据えた森づくりが行われています。
苗木生産の様子
植栽の様子
漆林整備の様子
全国で唯一の漆の品評会である「浄法寺漆共進会」では、生産者が一年の成果を持ち寄り、品質を確かめ合っています。
浄法寺漆認証制度により、漆の産地と品質が明確に示され、文化財修理の現場でも安心して選ばれる漆としての信頼が守られています。
二戸市内のみならず、市外・県外においてもワークショップを行い、浄法寺漆の魅力発信を実施しています。
ポータルサイト「うるしの國・浄法寺」では、歴史や人の姿、現在の取組が紹介され、多くの方が浄法寺漆を知る入口となっています。
浄法寺漆共進会の様子
市外でのPR活動の様子
うるしの國・浄法寺
これまでにいただいた多くのご寄付により、浄法寺漆は、「人を育てる」「木を育てる」「文化を守り、伝える」という三つの柱のもとで、次の世代へつなぐ取組を着実に進めてきました。
しかし、担い手の確保や漆林の育成、浄法寺漆の価値を伝えていく取組はいずれも今なお道半ばであり、継続的な力が必要な状況です。
皆さまのご支援が、一本のウルシの木を育て、一人の職人を育て、日本の文化財を守る力となります。
これからも浄法寺漆を次の世代へ確実につないでいくため、引き続き温かいご支援をお願いいたします。
二戸市と盛岡ターミナルビル株式会社は、平成30年4月26日に地方創生の連携に関する協定を締結しました。企業版ふるさと納税の制度を活用し「日本の歴史遺産を支える『うるしの郷再生』プロジェクト」に取り組んでいます。
・漆掻き職人や塗師、木地師の育成
・ウルシ原木管理システムの運用
・漆林整備事業の実施
・イベント出展による浄法寺漆のPR
・漆器利用の促進に係る取組みの実施