滴生舎だより

Tekiseisha, the craftmen Blog

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2024.06.12

うるしびとになりませんか?

数日前に朝晩暖房を入れていたのがウソのように暑いです。

6月に暖房をオンした時点でさすが岩手県北!という感じですが、夏日がこんなに急に来る感じは10年前にもあったかしら?

「毎年この時期はこう」という慣例が通用しないので、漆掻きや漆塗りといった、天候や季節の移り変わりをキャッチしながら進める仕事は大変。

経験から考察して予測する力と、新しく起こり得る事を想像する力の両方が求められますね。

 

そんな煩わしさを奥深さと捉え、浄法寺漆まみれになりながら生きていこうと思える方、

朗報ですよ。

 

二戸市では現在「地域おこし協力隊」というかたちで募集を行っています。

 

今までの「漆掻き職人」「塗師」に加えて、「伝える人=漆文化継承人」という新しい枠も生まれました。

“この地で暮らして集めた「コト」や、出会った「ヒト」をつなげ、忘れかけられていた豊かさにスポットを当てながら、地域を興す…”    ※募主要項より

 

滴生舎で漆器を作ったり伝えたりお売りしたりする中で、とてもとても大切なことだと思っていたことに、こうして「仕事」としての席が用意され動き出すと思うと、わくわくします。

 

尚、任用期間は「漆文化継承人(コトツナギ)」が今年の10月から、「塗師」は再来年の4月、「漆掻き職人」は再来年5月からだそうです。

いずれも募集期間が8月13日まで。ビビッときたかたは、チャレンジしてみてはいかがでしょう。

 

詳しくは↓

【8月13日まで募集】二戸市地域おこし協力隊うるしびと(漆掻き、塗師、文化継承)

 

かくいう私も十数年前に浄法寺漆に吸い寄せられるように移住してきた人間です。

「あれが無い」「これが無い」は言い出せばキリがないですが、「アレがある」「コレもある」は発見するたびに喜びを感じます。

共に、つまづきながら、浄法寺漆の世界をたのしみませんか?

 

記 塗り部屋のM

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