2022.06.27
二戸市は令和5年4月より活躍する地域おこし協力隊を募集します。
二戸市は、漆器製作に興味があり、ゆくゆくは塗師として自立を目指す方(うるしびと)を地域おこし協力隊として募集します。東北最古の名刹「天台寺」をルーツにもつ浄法寺漆器を製作する塗師として活動いただき、併せて漆産業全般の情報発信などの業務を行っていただきます。
二戸市は、岩手県内陸の北端部に位置する人口約2万6,000人のまちで、折爪馬仙峡県立自然公園を始め、稲庭岳、金田一温泉、九戸城、あるいは作家の故瀬戸内寂聴さんが住職を務めた「八葉山天台寺」など、豊かな自然と歴史的な文化遺産が調和するまちです。
また、八幡平市から二戸市へ流れる安比川流域で育まれてきた漆文化が日本遺産に登録されるなど、流域に暮らす人々のなかに、漆に関する歴史や技術が連綿と受け継がれています。
特にも、当市は、生産量、品質ともに日本一を誇る漆の産地です。
「浄法寺漆」は国内生産量の約7割以上を占め、京都・鹿苑寺金閣や平泉・中尊寺金色堂など、日本を代表する国宝建造物の修理の際に使用され、現在も東照宮を始めとする日光二社一寺の修理に使用されています。
浄法寺うるし専門の漆器製作工房「滴生舎」で製作される漆器は、木固めから下塗り、中塗り、上塗りの全工程で国宝建造物の修理修復に使用される浄法寺漆を贅沢に使用していることに加え、丁寧に塗り重ねられた漆が丈夫さと美しさを生み出しているのが特徴で、本物志向の消費者から高い評価を受けています。
しかし、テレビやSNS等で紹介されたことで注目度が高まり品薄状態が続くこともあり、生産能力向上に取り組まなければなりません。
さらに、人口減少や少子高齢化が進み、浄法寺漆器製作に従事する後継者の不足が深刻な課題となっています。
詳細については下記よりご覧ください。
<募集要項> PDF
<応募用紙> Word PDF
<チラシ> PDF
☆『塗師』の活動の様子は滴生舎だよりからもご覧頂けます。
《ひとつ前のお知らせ》
2022.05.27
(募集終了)浄法寺漆インターンシップの参加者募集について