2021.05.06
滴生舎祭もおかげさまで折り返し地点を迎えて後半戦。
昨日までは、漆器の作り手が日替わりでお店に立ち、漆や漆器の説明をして下さいました。
お客さまとの会話が弾んでいる様子は、見るたびに嬉しい気持ちでいっぱいになります。
今回は、特別販売中の箸づくりキット「きをけずって“はし”をつくろう」のご紹介します。
自分の手の中からモノが出来上がるというのは、なんとも嬉しく、充実感があるものです。
しかもそれが漆で仕上がり、普段の生活で使えるとしたら・・・
この体験キットは、そんな思いから生まれました。
キットの中には、箸の元となる木材と、紙やすりが入っています。
箸の木地は「ホオノキ」。
小刀やカッターで削ることができます。
木には削りやすい方向とそうでない方向があります。
少しずつ少しずつ、削り進めていきましょう。
刃物を使わず、付属の紙やすりだけで削って形を作ることもできます。
(商品のうち「初級編」は、箸先部分を既にある程度削った木地が入っているので、紙やすりだけで成形したい方におすすめです)
↑紙やすりは、消しゴムなどにくるっと巻いてから使うと、力を入れ易くなります
満足のいく形になったら早速使ってみたくなるかもしれませんが、そこはおあずけ。
このキットの料金には、滴生舎で私たちが拭き漆仕上げするところまでが含まれております。
削った箸を黄色いパッケージに戻し、滴生舎まで返送してください。
2ヶ月ほどお預かりし、拭き漆仕上げをしてお客様の元へお返しいたします。
↑「拭き漆」では、何度も漆を刷り込んでは乾かすことを繰り返します。
↑仕上がったお箸は、漆そのものの色味としっとりとした艶をまといます。
削り終えた白木とはひと味もふた味も違う表情をお楽しみ下さい。
【購入から完成までの流れ】
キット購入
↓
箸を成形
↓
滴生舎へ返送
(購入時のパッケージにセットして返送してください)
(送料お客様負担、レターパック可)
↓
滴生舎にて拭き漆
(約2ヶ月間を要します)
↓
お客様の元へ返送
届いたその日からお使いいただけます
ノコギリなどで短く切り、こども用やお弁当用のお箸を作るのも、楽しいですね。
安全には十分配慮して、自分だけの、そして思い出になるようなお箸を作ってみてください。
5月9日まで、オンラインショップでもご案内しております。
塗部屋のm 記
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