2022.04.21
山崎菜見子さんは、かつて滴生舎工房を支えたメンバー。
今は独立して、町内に工房をかまえ活動しています。
ここ数年、夏の間は漆掻き職人として山へ通うスタイル。
自身で漆を掻くようになるずっと前から、浄法寺漆を使って製作活動をしていました。だからこそ、塗師目線で理想の漆像を描きながら漆掻きを模索できるでしょうし、その分色々苦悩もあるだろうなと、後輩Mは尊敬の念で見守っております。
菜見子さんは滴生舎時代、漆塗りを上手く早く正確にバリバリこなしていたのが印象的。美術学校でしか漆塗りの経験が無かった私は、いつも上質なプレッシャーをビンビンと感じながら作業していたのを、今でもたまに思い出します。普段からあまり多くを語らない菜見子さんですが、結果で示す!という、ひたむきで真面目な姿勢は、とても勉強になりました。
上塗りも沢山こなしていたので、10年前くらいに滴生舎工房の商品を買って下さった方は、菜見子さんの塗りですよ。
「わたし、インドアだからなー。」
笑いながらそう話し、本当になかなか滴生舎にも遊びに来てくれない菜見子さんですが、今回の「おわん展」では5月4日(水)に、実演で在廊してくださいます。
漆塗りだけでなく、漆掻きの話なども尋ねてみてくださいね。
新作のお椀も出展予定だそうです!!
記 塗部屋のM
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「おわん展」
手のひらにしっくりくる漆のお椀を、じっくり探してみてください。
会期:2022年4月29日~5月8日
8:30~17:00 (会期中無休)
会場:滴生舎
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