滴生舎だより

Tekiseisha, the craftmen Blog

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2022.04.22

おわん展の作り手 〜佐藤綾子さん〜

佐藤綾子さん漆絵はとっても繊細。そしてユーモラス。

滴生舎でも、いつもお客様の心を掴んで離しません。

どれも一点ものなので、どんなモチーフに出会えるかは運次第。

神出鬼没のアーティストとでも言いましょうか。

 

可愛い・・・

 

綾子ワールドのモチーフたちはいつもおかまいなしといった感じでマイペース。この媚びてない表情がクセになるのです。

子供箸も子供椀も、出産祝いなどにかこつけて、大人たちが欲しくて買っているというような場面を度々目撃しています。

気持ちは分かる。だって、商品陳列しながら、いつも「買うんだったら〜」と品定めしてますもの、私たち。

 

この世界観を紡ぎ出している工房にお邪魔してきました。

 

お孫さんからのリクエスト椀はさすがにゴージャス

 

綾子さんは、子育ての最中に漆の世界に飛び込みました。家庭の事と漆の仕事の両立は苦労も色々あったと思いますが、それでも続けられたのは、「漆の仕事をやってる時間が、自分の生活に必要なものになったからね。仕事部屋は子供にも「入っちゃだめな場所」って言い聞かせてたから、作業をするときは、時間も場所も自分のもの。精神的にも私にあってたのよ。」と言います。

わかります。子供も家族も大好き。でも自分のことにも没頭することで、アイデンティティが整うんですよね。大事大事。でも綾子さんが子育てしていた時代に、女性がそれを主張するのって、今よりハードル高かったんじゃないかなぁ。そんなことを想像しながら小さな作業部屋を見渡せば、感慨もひとしお。

 

 

商品のお願いをすると「命削って、描かせていただきます〜」だなんて怖いこと言いながら、想像を超えて素敵な品々を生み出してくれる綾子さん。今回は子供椀とお箸を出展予定です。お楽しみに!

 

記 塗部屋のM

 

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「おわん展」

手のひらにしっくりくる漆のお椀を、じっくり探してみてください。

会期:2022年4月29日~5月8日

8:30~17:00 (会期中無休)

会場:滴生舎

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