滴生舎だより

Tekiseisha, the craftmen Blog

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2022.11.16

百聞は一見に如かず 〜盛岡で塗ります〜

イベントの直前は、事務方も塗り方も親方も、みんな総出で走り回っています。

早くも師走感・・・

 

忙しさにかまけて、いい加減な扱いをすると、へそを曲げてしまうのが「漆」です。

特に今は季節の変わり目。

朝一番の風呂の温湿度や、翌日にかけての温度変化などを考慮して作業を判断します。

そこを手抜きすると、途端にしっぺ返し…乾きのペースがつかめず、結局遠回りをする羽目になることも。

 

だから塗り仕事をするなら、焦っていても深呼吸して漆に集中。

「あなただけを見てますよ~」「大切にしてますよ~」

 

手はかかりますが、その作業ごとに見せてくれる表情や、漆ごとの個性を見たり感じたりことができるのは、塗る人の特権です。

 

滴生舎には、「塗りに興味がある」というお客様も来てくださいますが、通常はガラス窓越しに工房内を見ていただく程度。

取り扱いに色々制約のある「漆」は、工房の外へ持っていくことが難しく、秘めたる仕事になりがち・・・なのですが、今回の盛岡でのイベントでは漆塗りの実演ブースを準備しています。

あのトロッと感や漂う香り、刷毛で伸ばしていくあの感じを、間近でご覧ください。

 

 

また、販売ブースもご用意します。

滴生舎の定番商品を中心に出張店舗を準備しておりますので、なかなか浄法寺まで足が伸びないという方も是非この機会に!

 

「浄法寺のうるし つなぐつながる2日間」

会期:2022.11.19(土)-20(日)

場所:岩手銀行赤れんが館(盛岡市中ノ橋通1丁目2−20)

プラザおでって広場

 

 

記 塗り部屋のM

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