滴生舎だより

Tekiseisha, the craftmen Blog

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2022.08.06

うるしびと募集。そしてしばし物思いにふける・・・

現在二戸市では、地域おこし協力隊で「うるしびと(塗師)」を募集しています。

自身の持つ能力を活かし、共にこの地で、作り、そして伝えたい・・・

そんな思いを持つ方との出会いを待望しております。

詳しくは、二戸市からのご紹介をご覧ください。

↓↓↓

・令和5年度二戸市地域おこし協力隊「うるしびと(塗師)」を募集します

 

さて、

このご案内をするにあたって、改めて、この地で漆器を作り、漆を伝える滴生舎の日常を振り返ってみました。

 

落ち着かないニュースばかり耳に入り、眉間にシワがよりっぱなしの日々ですが、それでも、ふと心を和ませてくれるのは、人との出会いです。

滴生舎でも今年は去年に比べてだいぶ県外からのお客様が増えました。

久しぶりの帰省

念願の旅行

目的地までの道中でたまたま見つけて

あるいは「浄法寺漆」や「漆描き職人」を目掛けて

などなど、来店の理由は人それぞれ。

 

会話が弾めば漆や食器の好みのお話。それが飛躍してご家族のお話なんかに花が咲くことも。

大切な食卓を一緒に囲ませていただくような親近感が生まれる瞬間は、私たちも喜びを感じます。

 

全国でも限られる漆の生産地なだけあって、様々な分野の専門家の方がお見えになることも少なくありません。

 

どんなお客様であれ、店内では漆器に触れながら、漆への思いや疑問について言葉を交わし、漆の魅力を確認しあっています。

そんなことを繰り返しながらまた一つ、漆が時代を超えていく…

滴生舎は、いや、浄法寺はそんな場でありたいなと思ったりします。

 

漆は長い歴史の中で様々な素材に塗られ、そのことで素材同士を結びつけ、場合によっては人を、はたまた国を繋いだとすら言えるかもしれません。

 

それだけめくるめく世界観を持ちながら、あくまでシンプルで素朴な技法で採取され、そして製作され、現代でも私たちの心を潤してくれます。

 

ここ浄法寺では、そのことを、生活しながら感じられる。

これが私たちがこの場所で器を作り続ける理由の一つです。

 

大きな塗り産地ではありませんが、漆掻き職人の文化が根付くこの地だからこそできる製作を、そして発信すべきメッセージを模索しながら進んでいきたいと思います。

 

・・・なんて、

ちょっと真面目に思いにふけってしまいましたが、手を止めている時間はありません。

秋の展示会がすぐ目の前まで迫っています。

 

今年も銀座松屋での企画展に参加します!

そのお知らせは改めて。

 

記 塗り部屋のM

 

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