滴生舎だより

Tekiseisha, the craftmen Blog

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2021.10.24

浄法寺漆共進会。

岩手は先日初雪が降りました。

冬の訪れを感じつつ、まだまだ収穫の秋を堪能したい今日この頃。

新米、フルーツ、芋や栗、食べたいものだらけ。

おいしいものを食べて、毎日漆を塗っています!

 

10月22日に「第43回 浄法寺漆共進会」が行われました。

 

 

年に一回の漆の品評会です。

毎年見ていても、漆の樽がズラーっと並ぶ光景は圧巻!

 

 

漆の木に傷をつけて、そこから滲み出る樹液を掻き採る。

1本の木から採れる量はおよそ200ml。

樽はいちばん大きなもので5貫樽(1貫=3.75㎏)約20㎏。

樽いっぱいにすることの大変さったら…。

 

何度も何度もお客様に説明してきましたが、

改めて

この地道な作業あってこそ、漆掻き職人の方々のおかげで

私たちの仕事が成り立っていると実感します。

一滴一滴丁寧に採られた漆を使って作ったうつわのことなど、

これからもお伝えしていこうと思った1日でした。

 

 

今週水曜日27日からは、松屋銀座さんでの展示会が始まります。

 

『いわてのうるし 浄法寺漆』展

会期:10月27日(水)~11月9日(火)

会場:松屋銀座7階 デザインコレクション イベントスペース

時間:午前10時~午後8時(日曜日は午後7時30分まで)

 

同じフロア 7階DAINING PROMOTIONでは

「カオリモリオカV」も開催です。

盛岡にある家具や雑貨を販売するHolzさんセレクトの

岩手のステキなものを紹介。

かごやホームスパンなどなどワクワクです。

 

この機会にぜひ

モリオカのカオリ、岩手の香りを感じていただければと思います!

お待ちしております。

 

塗り部屋 P

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