2022.11.10
松屋銀座での展示会が終わりました。
ご来場下さった皆様、ありがとうございました。
いただいた意見や感想を糧に、パワーアップしていきたいと思います。
購入いただいたお客様も、ご使用になる上でのご不安点などございましたらご連絡ください。
私たちは巣立った器たちの故郷として、お客様と長くおつきあいできればと思っています。
さて、
来週末、盛岡にて浄法寺うるしのイベントを開催いたします。
「浄法寺のうるし つなぐつながる2日間」
会期:2022.11.19(土)-20(日)
場所:岩手銀行赤れんが館(盛岡市中ノ橋通1丁目2−20)
プラザおでって広場
“浄法寺うるし”は誰か一人の努力では生まれませんし、続きません。
人・仕事・技術がつながり、材料として、あるいは漆器として暮らしへ…そして時を越え、次世代へつながっていきます。
国産漆の7割を生産するこの地域の“うるしごと”を感じて欲しい。
そんな思いから、今回のイベントは企画されました。
会場内ではジャンルごとにブースをつくり、実物を見たり触れたり、体験できるように準備しています。
「漆掻き」…実演、体験
赤れんが館の道向かいにある「おでって広場」でも実演します。気軽に声をかけてくださいね。
「塗り」…実演
滴生舎の塗り手が実演します。漂う漆の匂い(危険な香り…)を感じながら、交流をお楽しみください。
「木地作り」…実演、体験
手動の轆轤(ろくろ)を設置します。現代版ではありませんが、改めて昔の職人の苦労と、現代で求められる精巧さを体感してください。
「うるしろう」…体験
かつて、貴重な灯りとして作られていた漆蝋。現代版で製造の再現ができます。
「職人の道具」…資料展示
特殊な技術の手元には、それぞれ特殊な道具があります。シンプルで古典的。でもそれは、代え難い工夫の結晶です。
「木を植え育てる」…資料展示
ウルシの木は、発芽させるだけでも人の手がかかります。そして、今年植えたウルシの木が、掻き頃を迎えるのは約15年後。
地域・人の力、関わりを紹介します。
「使い手」…漆器販売
プチ滴生舎を開店します。使い込む楽しさがある漆器だからこそ、普段使いの道具だからこそ、手にあうものを、触れて選んで下さい。
「気になっていたけれど、見たり触れる機会がなかった」
「漆器を持っているけれど、使う勇気が出ない」
そんな方はもちろん、
「てしごとが好き」
「すでに持っている滴生舎の器のメンテナンスを相談したい」
といったお客様も、是非この機会にいらしてください。
皆様にお会いできることを、私たちも楽しみにしています!
赤れんが館は歴史ある素敵な会場。静かに時を超えてきたあの空気感と、浄法寺の“うるしごと”がうまくマッチしますように…
追伸
来週は企業や学校の植樹祭があります。
みなさんの手で植えた木々が、しっかり成長し、いずれ文化財の修復や、はたまた食卓の器の一部となっていく……
岩手の端っこの山奥で、そんな交流と、文化の引き継ぎが毎年行われています。
なんとも心強いこの恒例行事の報告も、盛岡のイベントでご紹介できるよう、頑張ります!
記 塗り部屋のM
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松屋の展示会には沢山のお客様にお越しいただいております。 漆器を手にとって下さった皆さま、ありがとうございました。 手にとった一つ一つの「おわん」「おはし」から、「漆」に話題が広がり、 ...続きを読む
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滴生舎で解説を求められた際には、まず漆掻きのお話から始めます。 滴生舎のメンバーに漆掻き職人は居ませんが、職人たちから教えてもらったこと、見せてもらったことを大切にしてお伝えするように心がけてい...続きを読む